Rainy days-3-
「あのバカ、ホントにどこ行ったー?風邪ひくぞ!」
庭の中を怒鳴って探し回ってもそのお目当ての人物は見当たらないし、もちろん答えてもくれない。
「バカとは何よ!」と文句の一つでも言って出てきてくれればラッキーなのだが…。
数年前はそれで出て来てくれたことがある。
その時はヒジョーにありがたかったのだが、今回はそうならないようだ。
「っとに、本当にどこに行ったんだ?」
シンはぶつくさ言いながらも傘をさしながら探す。
どのくらい探しただろうか?
シンはとある木の下にいた。
そこへどこからか声が聞こえる。
小さな小さな声。
しかも自分を呼んでいるような声。
「チェギョン?」
シンはもうそれしか思い浮かばなかった。
「チェギョーン!チェギョーン!」
シンは無我夢中で呼び、あたりを探し出す。
どうか聞こえてますように・・・と願いながら。
いったいどこから聞こえてくるのか?
「しんく~ん」
とてもひ弱そうな声。
その声はシンがいた木からほんの少しいった所から聞こえた。
「しんく~ん、私はここよ~。」
チェギョンはシンの姿を確認したのか、少し柔らかそうな口調で呼ぶ。
シンは辺りをきょろきょろ見回し、探す。
そしてある一点を見つけ、呆れたいのか笑いたいのかシン自身わからなかった。
シンは額に手を当て、眼は呆れているが口元はどうにも笑いの表情を浮かべていた。
さてはてチェギョンはどこにいたのか?
それは決して普通では見つけられない場所に彼女はいた。
木の上の枝にちょこんと座っていたのだから…。
シンはとうとう笑い出した。
チェギョンと夫婦になってもう10年はとうに経ったがこうなったことは一度もない。
「…チェギョン・・・お前、なんでそこにいる?猿にでもなったのか?」
シンは本当におかしくて仕方がない。
我が妻にして…。
「よくあがれたな~。梯子もなしに~。」
シンは感心した。
「そんなこと言わないでよー。気がついたらここまで上がってきてしまったんだから…。」
チェギョンは弱そうな声でそう返答する。
「見たこともない虫がいたの。それを避けてたらいつの間にか登ってしまって…。
降りれなくなってしまったの…。シン君、助けて~。」
シンはわかったわかったとチェギョンに向けてジェスチャーを施し、また再度電話をかけた。
つづく。
庭の中を怒鳴って探し回ってもそのお目当ての人物は見当たらないし、もちろん答えてもくれない。
「バカとは何よ!」と文句の一つでも言って出てきてくれればラッキーなのだが…。
数年前はそれで出て来てくれたことがある。
その時はヒジョーにありがたかったのだが、今回はそうならないようだ。
「っとに、本当にどこに行ったんだ?」
シンはぶつくさ言いながらも傘をさしながら探す。
どのくらい探しただろうか?
シンはとある木の下にいた。
そこへどこからか声が聞こえる。
小さな小さな声。
しかも自分を呼んでいるような声。
「チェギョン?」
シンはもうそれしか思い浮かばなかった。
「チェギョーン!チェギョーン!」
シンは無我夢中で呼び、あたりを探し出す。
どうか聞こえてますように・・・と願いながら。
いったいどこから聞こえてくるのか?
「しんく~ん」
とてもひ弱そうな声。
その声はシンがいた木からほんの少しいった所から聞こえた。
「しんく~ん、私はここよ~。」
チェギョンはシンの姿を確認したのか、少し柔らかそうな口調で呼ぶ。
シンは辺りをきょろきょろ見回し、探す。
そしてある一点を見つけ、呆れたいのか笑いたいのかシン自身わからなかった。
シンは額に手を当て、眼は呆れているが口元はどうにも笑いの表情を浮かべていた。
さてはてチェギョンはどこにいたのか?
それは決して普通では見つけられない場所に彼女はいた。
木の上の枝にちょこんと座っていたのだから…。
シンはとうとう笑い出した。
チェギョンと夫婦になってもう10年はとうに経ったがこうなったことは一度もない。
「…チェギョン・・・お前、なんでそこにいる?猿にでもなったのか?」
シンは本当におかしくて仕方がない。
我が妻にして…。
「よくあがれたな~。梯子もなしに~。」
シンは感心した。
「そんなこと言わないでよー。気がついたらここまで上がってきてしまったんだから…。」
チェギョンは弱そうな声でそう返答する。
「見たこともない虫がいたの。それを避けてたらいつの間にか登ってしまって…。
降りれなくなってしまったの…。シン君、助けて~。」
シンはわかったわかったとチェギョンに向けてジェスチャーを施し、また再度電話をかけた。
つづく。