2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
少し遅めの昼食が終わり少し経った後、父はいそいそと着替えをし、どこかへ出かけようとしていた。 どこへ行くのだろうとジッと見つめていると、視線に気づいた父が「行くか?」と聞いてきた。 訳も分からずコクンと頷くと、父はチェギョンさんを呼び、何か…
「ウソン・・・どうしてチェギョンを知っている?」 それはまるで地響きのような声だった。 声の主はこちらを完全に睨んでいた。 久しぶりに見た魔王の君臨だった。 しかし、どうしてと言われても会ったことがあるし、面識が何度かある程度だ。 「ミジュの…
そこは私たち一家から見るとごくごく普通の別荘だった。 別荘といっても歴史ある列記とした離宮であることは変わりなく、普通は宮直属の管理人が配属され、管理にあたる。 そして私たち皇族がたまに夏などに避暑地として訪れる際などにきちんと整えてくれる…
それからもずっと私の頭の中は疑問だらけだった。 執務をしていてもふっとよぎる疑問符。 集中できるはずもなく、少々のミスを多発した。 「あっら~、いい男が台無しよ。眉間にしわを寄せちゃって。」 そんな時、母が突然やってきて私の顔を見てケラケラ笑…
「珍しいですね。私を呼び出すとは。急な用事とは何でしょう。」 あれから数カ月後、やっと時間のとれた義父のシン・チェジュン氏を呼び出した。 父とは昔からどんな関係だったのか。 質問はそれしかなかった。 父と義父が会ったのは両者の会食が初のはず。…
こんばんは。 タイトル通り、二話目アップしました。 試行錯誤の末、少々時間がかかりましたが、許してくださいね。 色々と書きたいことはあるんですけど、近況報告は後日改めて。
改めて言わせてもらうが、決して両親の仲は悪かった。 ただ、普通のようでどこか普通ではない、何かがずっと引っ掛かっていた。 父のあの言葉。 「守りたかった女、守れなかった女。そいつだけだ。」 という答え。 では、なぜ父は母と結婚したのか? なぜ母…
こんばんは。 後数分になりましたが、ちっちゃいPHD, 「ONE」参加します。 先ほど第一話を書き上げました。 二話目以降はきっと1日の夜になると思いますので、期待しないでお待ちくださいね。 今週はずっと残業が2時間半あって、帰ってくると8時過ぎて…