LOVE PHANTOM episode 19
まるで本物の母親と娘のように街に出向き、買い物をしていくチェギョンとフリーシア。
買いたいものをすべて買い、車に荷物を載せ、来た道を帰って行った。
帰りつくなり、料理開始。
今では料理が板についたチェギョンも何品か作り上げる。
お客さんが来ることはいとわない。
誰かも聞かない。
マーズ・フリーシアはとても人気者で夕食時に誰かお客さんが来て一緒に食事をしていくのはよくある話だった。
「今日はとっても大切なお客さんよ~!!」
フリーシアはチェギョンにそれだけしか言わなかった。
元来チェギョンも気にとめない性格なので、「そうなのか・・・」としか思わなかった。
「リア、ミンス。二人ともいてよ。」
夕方になった。
そろそろお客さんが来ることだ。
フリーシアはケロリとリアとミンスを誘い、テーブルには豪華な料理が並んだ。
ブ――――――
ブザーがなった。
お客さんが来たのだ。
「リア、お願い出て。」
フリーシアに頼まれ、何事もなく玄関を開けた。
開けると背の高い男性が見えた。
中国人か、日本人か、それとも韓国人か?
顔を見た途端、ハッとした。
『シン君?』
言葉は自然と紡がれた。
でも、若すぎる。
リアはにこりと笑いなおし、彼を中に入れた。
でも、姿かたちすべてのパーツが酷似している。
その後姿を見ながらそう思った。
彼ではない・・・と。